音調整に対するこだわり

シャコンヌは楽器の修理・修復の際にできるだけオリジナルの状態に近づけることを主眼としています。創業当初はヨーロッパから修理技術を導入していましたが、そのような一般的に行われている修理であっても、楽器の本来の性能を損なうようなものが少なくないということが分かりました。シャコンヌではその中で最も楽器に負担をかけない修理を取捨選択し、あるいは自ら修理方法を考案して、常に楽器本来の豊かな音を損なわないような修理を行っています。
そのような修理を施した後、オールド名器のボディ全体の強度を調べるために細かく叩いて音程を確かめてみると、規則的に強度のバランスが整えられていて、その構造自体が元々理に適った繊細なバランスの上に成り立っていることが分かりました。楽器のボディのような振動すべきところに、強い部分と弱い部分が不規則に入り混じっていると振動をうまく伝えることはできません。つまりオールドイタリーの製作家たちは楽器全体の強度のバランスを整えることによって、効率的に振動を伝える理想的な構造で製作していたということです。
この理論を得ることでシャコンヌの修理・調整はより確かなものになりました。

<楽器と駒のバランス>

楽器と駒は強さのバランスがとれていなければなりません。駒が楽器本体よりも弱ければ、弦の振動を楽器全体に伝えることができません。

したがって、駒を作るときは、その楽器の表板と裏板の音程にあわせることが必要です。例えばこうした細部に渡る調整によって、整備の必要な楽器や本来の性能を発揮していないどんな楽器でも、極限の音質を取り戻すことができます。

<古い木材>

楽器を正しく修復するため、シャコンヌでは古い時代の貴重な木材(表板、裏板、ネック、ブロック、バスバー、駒、魂柱材など)を大量にストックしています。これらの材料を使用することで、オリジナルの部分と、修復によって後に加えられる部分の強度や響きとを同じにすることができ、本来の性能が得られます。

<オールドクレモナニス>

オールドイタリーの名製作家は、ニスによって楽器本体の最終的な音を作り出しています。長い間、そのニスは永遠の秘密とされてきましたが、シャコンヌでは、”オールドクレモナニス”の再現に成功しました。このニスによって、モダンや現代のいかなるニスにもない、”オールドの音”を再現できます。

このニスは、表板材に使用される”イタリアンスプルース”より採れるヤニを熱で濃縮したもので、以下の特徴があります。

  • 比重が軽い→反応のよさ
  • 硬くて光の屈折率が高い→光により、まぶしいほど美しく発色する
  • 濃度により色が変化する→黄色~淡赤~濃赤~褐色まで作ることができる
  • もろく、剥がれやすい→全てのオールド楽器が、使用によってニスがなくなっているのは、この理由による

ぜひ、このニスの性能をシャコンヌで体験してください。きっと音の美しさに驚かれることと思います。

料金(税抜)

駒・魂柱をお作りした場合の音調整は、ヴァイオリン¥17,000~ チェロ¥38,000~

ヴァイオリン駒交換スタンダード¥10,000
魂柱交換スタンダード¥7,000
チェロ駒交換スタンダード¥24,000
魂柱交換スタンダード¥14,000

※料金は楽器の種類や状態によって異なります。