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9月16日〜20日まで、楽器の仕入れのためにイギリス、ロンドンに行ってきました。ロンドンには有名なオークションハウスがいくつもあり、今回はBONHAMS(ボナムス)というオークションに参加してきました。
オークションは、競りの行われる数日前から下見ができ、手続きなどしなくても誰でも自由に入ることができます。部屋に入ると大きな長机の上に楽器と弓が番号順にズラッと並べられています。驚かれるかもしれませんが、実はそれらほとんどが演奏できるような状態ではありません。弓などは20本ほどが紐で束ねてあり、まとめて出品されている物もあります。我々ヴァイオリンディーラーは、音を確かめて買い付けを行っているわけではありません。ここでは良い物を見抜く目を持っているかどうかが最大の問題になります。
「オークションに直接参加したほうが、良い物が安く手に入るのではないか?」という質問を受けますが、このような状況で、一般の方が良い物を手に入れることはとても難しいことだと思います。
オークションに出品される楽器のリストは事前に手に入れることができます。今回は約250本の楽器と弓が出品されるとのことでした。
リストには楽器それぞれに「フランス製、サイズ358mm、黄色がかったオレンジのニス、コンディションは良好」とか「興味深い楽器、恐らく1800年ぐらいの作、ラベルはニコラ・アマティ、表板に修理が何箇所かある」などの簡単な情報が書かれています。しかし実物を見てみると随分印象の異なることが多いのも事実です。リストを全て信じる訳ではなく、自分の眼で一つ一つ状態を確認しながら仕入れようと思う物を選び、競りに臨むことになります。
競りはとてもスピーディーに進められます。今回は250本が3時間ほどで競り落とされていきました。手を挙げると、決まった価格づつ値が上がっていき、誰も手を挙げなくなれば、最後に手を挙げた人の落札となります。欲しかった品が、思ったより値が上がらず手に入りホッとしたり、驚くほど値が上がってしまい諦めたり、真剣勝負の3時間でした。
今回のオークションでは興味深い楽器も含め、30本ほど仕入れることができました。秋の展示会までに修理、調整を行い、皆様にご紹介できるようにしたいと思っています。(東京吉祥寺店・水)
出張・イベント報告記事一覧
2007年11月 東京弦楽器フェア報告
2007年10月 アンドレア・アマティ生誕約500年記念展示会
2007年10月 モンドムジカ報告
2007年10月 クレモナ出張報告
2007年5月 記念コンサート「シャコンヌ音楽祭」報告
2006年12月 記念コンサート「名器の響き」報告
2006年11月 東京弦楽器フェア報告
2006年9月 ロンドン出張報告
2006年7月 ロンドン出張報告
2006年2月 ロンドン出張報告
2006年1月 北京・上海にて展示会開催
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