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12月17日名古屋にて、記念コンサート「名器の響き」を開催しました。
演奏者にファイン・デュオを迎え、シャコンヌのコレクションの中から世界三大名器(ストラディヴァリ、ガルネリ“デル・ジェス”、ベルゴンツィ)を使用し、曲によって楽器を持ち替えて演奏するという、我々にとっても非常に興味深い企画でした。日曜の夜の大変寒い日にも関わらず500人近い方にお越し頂き、大変うれしく思いました。
幕開けはベルゴンツィを用いたヴィターリのシャコンヌ。ベルゴンツィの厚みのある音色が、感情豊かな沼田さんの演奏で引き出されて、30年間変奏してきたシャコンヌと現在のシャコンヌが見事に表現されたようで、とてもうれしく思いました。お客様の中にも、感激のあまり涙を流している方がいらっしゃいました。
デル・ジェスでは、モーツァルトのソナタを。渋く響く低音と、細かいトリルのひとつひとつまで聞こえてくる乾いた音色が魅力的でした。3本の中では、一番弾きやすそうにされていたように思います。
後半はストラディヴァリで、ベートーヴェンとフォーレのソナタを。圧倒的な美しさでした。輝かしく透明で伸びやかな音色で、曲がすすむにつれて楽器も、演奏者も、聞いているお客様も、どんどん乗っていくようで、どんどん楽しくなっていきました。アンコールはストラディヴァリの魅力を活かせるようにと、沼田さんが選曲した「子守唄」でした。伸びやかで豊かな明るい音色で、幸せな気持ちになりました。
美しい曲、腕のよい奏者、音のよい楽器が揃ったとき、素晴らしい音楽ができるのだと実感しました。コンサートによく行かれる方は、オールド名器本来の“美しい音”“大きい音”に驚かれたではないかと思います。もっと多くの人に、よい音を聴いて幸せな気持ちになってほしい。そのために、シャコンヌはシャコンヌであり続けなければならない、と思いました。
ファイン・デュオ…沼田園子(Vn)と蓼沼明美(P)により、今年結成20周年を迎えるデュオ。古典から現代まで幅広いレパートリーを持ち国内外で活動、高い評価を得ている。
<曲目>
モーツァルト:ヴァイオリンソナタ KV454
ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第3番
フォーレ:ヴァイオリンソナタ第1番
ヴィターリ:シャコンヌ
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