新作CHACONNE

〜現代に復活したストラディヴァリウス〜

ストラディヴァリウスを始めとするオールドイタリーは、300年近い年月が経過した現代でも、他の楽器を圧倒する性能を持っています。これらの楽器は、なぜ、これほど良く鳴るのでしょうか。製作者の窪田博和は、四十数年間、ストラディヴァリウスを含む数多くのオールドイタリーの修理·修復しながら、研究を重ね、ついにオールドイタリーが持つ法則を発見しました。

その法則を新作楽器として形にしたのが「新作CHACONNE」です。

「新作CHACONNE」は、華やかな高音はもちろん、非常に豊かな中低音を兼ね備えています。さらに、「遠鳴り」する構造により、奏者は極めて自然かつ楽に演奏しながら、ホールの奥まで音を届かせることが可能です。 

名器の修理、修復からスタートし、現在のヴァイオリン製作で一般的、常識とされている製法に囚われることのないシャコンヌだからこそ作り出せた、シャコンヌ製ストラディヴァリ=「新作CHACONNE」。この革命的な音を、是非一度お試し下さい。

強度バランスの
整ったボディ

「遠鳴り」をする楽器

音色のカギを握るニス

ストラディヴァリと同じ
ニスを求めて

強度バランスの整ったボディ

シャコンヌは、オールドの名器を修理・修復する際に、できるだけオリジナルの状態に近づけることを目指しています。 
余分なパッチを削り、和紙を用いて補強する等の修復を終え、オリジナルの状態に近づけたオールドイタリーのボディは、叩いて音程を確かめてみると、音程(強度)のバランスが整っています。
新作CHACONNEは、オールドイタリーから得た、音程により強度バランスを整える理論を用いて製作しています。
近現代では一般的な、厚さを測りながら板を削る方法とは異なり、音程のバランス、つまり強度のバランスを整える方法を用いると、板全体が均一に振動し、表板と裏板が共振します。これにより、軽く弾いただけで、遠くまで響きが届く、「遠鳴り」する楽器になるのです。
板の厚さを速く正確に測る道具がないストラディヴァリの時代に、強度が様々に異なる木材を用いながら、多数の楽器をするには、この方法で板を削ることは大変合理的です。

音色のカギを握るニス

「ストラディヴァリの音の秘密はニスにある」と昔から言われ続けていましたが、2009年にフランスとドイツの専門家チームが「ストラディヴァリウスに使われていたニスの主成分が油と松脂で、18世紀には実に一般的なニスの材料だった」と発表しました。 
シャコンヌでは、この発表以前から油と松脂のニスに注目し、研究を重ね、改良してきました。
新作CHACONNEには、下地に乾性油を用いた低音を出すためのニス、仕上げに揮発油を用いた高音を出すためのニスを使用しています。
さらに、最新作では、濃縮の濃度を高めた、より柔らかいニスを塗ることで、見た目がよりオールドに近づいただけでなく、一層豊かで迫力ある音を出すことが可能になりました。

新作CHACONNEは、日々研究を重ね、改良しています。
ニスの材料や濃度、製作過程での工夫の違い等により、音色も異なりますので、是非、弾き比べてみてください。

新作CHACONNE による演奏

 (ルカ・ファンフォーニ氏&レアーレ・コンチェルト)
新作CHACONNEは海外のプレーヤーからも高い評価を受けており、2010年にクレモナで開催されたモンドムジカに出展した際には、パルマ音楽院教授でヴァイオリニストのルカ·ファンフォーニ氏より、新作CHACONNEを使って、日本でコンサートツアーを行いたいという申し出をいただき、2012年5月に日本全国7ヶ所で、ヴァイオリンからコントラバスまで、新作CHACONNE11本を使用したコンサートツアーが実現しました。

Violin
Viola
Cello
価格

Violin 180万円(税抜)

Viola 200万円(税抜)

Cello 350万円(税抜)

※ 製作時期や手法等により、価格には差異がございます。
前に製作したものを再調整した、お求めやすい楽器もございます。

メディアでの特集

朝日新聞や中部経済新聞、福野礼一郎著「人とものの賛歌」に特集が掲載されたほか、2017年には、NHKのEテレ『クラシック音楽館』にて、シャコンヌ創業者の窪田博和と新作CHACONNEが紹介されました。

番組内では、ストラディヴァリウスと新作CHACONNEを音響学的に分析し、ストラディヴァリウスにしかない音響特性(指向性やゆらぎ)が、新作CHACONNEにも認められました。ストラディヴァリウスと新作CHACONNEの類似性は、番組内で調査·分析を行った音響学の教授が、「同じ楽器から取ったデータかのように一致していて信じられない」とコメントするほどでした。

コンクール等での評価

新作CHACONNEは、プロの方の演奏会ではもちろん、音大受験や、海外留学の際も、オールドヴァイオリンに匹敵する楽器として、評価を受けています。

テクニックだけでなく音楽性も求められるヨーロッパの国際コンクールにおいても、新作CHACONNEユーザーの方々が結果を残されています。大半の参加者がオールド楽器を使用する中、新作CHACONNEが審査員の注目を集め、審査委員長である著名なヴァイオリニストから絶賛を受けたこともありました。

モンドムジカ(弦楽器の国際展示会)に出展

クレモナで開催されたモンドムジカ(国際弦楽器見本市)に、2009年に新作CHACONNEを初出展、その後2015年まで出展しています。また、2013年3月にニューヨークで初開催されるアメリカ版モンドムジカにも出展しました。

また、2015年と2016年には、Music Chinaに参加したほか、ヨーロッパの選抜されたディーラーによるAmati Exibitionに日本から唯一参加しました。

新作CHACONNEユーザーからの声

バージョンアップサービス

「新作CHACONNE」は、より良い音を追求し、日々進化しております。
「新作CHACONNE」をご購入いただいた方には、ご購入から3年後以降、最新作へお得に交換いただけるシステムをご用意しています。

バージョンアップ制度の料金計算(上段)と例(下段)

Aお持ちのCHACONNEの税抜価格(①)と、お求めいただく最新作(②)との差額(③)

(例)【Violin】最初にご購入いただいたCHACONNE130万円、バージョンアップするCHACONNE180万円の場合
★180万円(②) ー 130万円(①) = 50万円(③)

BViolin : 30万円 / Viola : 40万円 / Cello : 70万円

(例)ヴァイオリンの場合 30万円

C消費税

50万円(A) + 30万円(B) =80万円
80万円 × 消費税率(0.1)= 8万円(C)

バージョンアップ料金

50万円(A) + 30万円(B) + 8万円(C) = 88万円

★2本目購入サービス

2本目以降ご購入の際は、特別価格にてご提供いたします。

製作者プロフィール

窪田博和

1948年名古屋生まれ。14歳のときにレコードで聴いた、バーンスタイン&ニューヨークフィルハーモニー管弦楽団のドヴォルザークの新世界で、クラシック音楽に目覚める。
「多くの人に音楽を楽しんでほしい」単身渡欧して楽器の買い付けとともに技術を学び、帰国後の1976年に個人にて創業、1982年に会社を設立。以来、世界的な弦楽器ディーラーとして、ロンドン、ニューヨーク、パリ(旧ヴァイオリン市場の中心地)、クレモナ、ミッテンヴァルト(ヴァイオリン製作のメッカ)、北京、上海(近年のヴァイオリン製作の中心)など、世界中を旅し、膨大な数の楽器を扱う。
2007年頃から、「新作CHACONNE」の製作に取り掛かり、2009年にはクレモナで開催されたモンドムジカに「新作CHACONNE」を出展。
従来の修理技術・音調整を見直し、研究を続け、その知見を基にした楽器製作を行っている。